" /> 友だち(秋間ゆう子)の歌詞の意味と合唱指導法!教科書改訂での変化も解説 | うたまなblog

友だち(秋間ゆう子 作詞・作曲)の歌詞の意味と合唱指導法!教科書改訂で変わるアプローチ

小学校音楽
新年度や学期末の定番曲、秋間ゆう子さん作詞・作曲の『友だち』
「君のこと 知らなかったよ 同じこの道通うのに」というシンプルな歌い出しですが、
実は子どもたちの心に深く刺さる「行間」がたっぷり詰まった名曲です。
今回は、音楽仲間として現場のリアルなお悩みに寄り添いながら、この曲の魅力や
子どもたちと表現を深めるヒントをシェアします

2024年教科書改訂による「歌う時期」の大きな変化

教育芸術社の教科書改訂に伴い、この曲の位置づけが大きく変わりました。

  • 改訂前(2020年度版まで): 小学3年生の教科書の1番最初に掲載
  • 改訂後(2024年度版から): 教科書の最後の方(P78)に掲載

これまでは「4月のクラス替え直後、はじめましての出会いの歌」として歌われることが定番でした。しかし、1年間の締めくくりとなる学期末・卒業間近の時期に歌うことになった場合、歌詞の捉え方やアプローチの仕方も変わってきます。

 

実は「意味がわからない」と言い出せない子どもたち。YouTubeのコメント欄に届く男の子たちの本音

 

 

 

私のYouTubeチャンネルには、この『友だち』の動画に本当にたくさんのコメントが
寄せられます。その中で、深く考えさせられる現象があります。
それは、「知らない人なのに、どうして友だちなの?意味がわからない」という、
特に小学生の男子からの切実な本音コメントです。
大人の世界なら「アンチコメントかな?」とスルーしてしまいそうな短い言葉ですが、
じっくり読むとそうではありません。学校の先生や友達には恥ずかしくて「わかんない」と
言い出せない子が、匿名のネット空間だからこそ、純粋な疑問を私のところに聞きにきて
くれているのです。
近年の子どもたちは、具体的な比喩表現(まるで〜のような、など)がないと、
言葉の「行間」を読んだり想像したりすることが年々難しくなってきていると感じます。
『友だち』のように、綺麗なメロディにシンプルな言葉がのっている曲ほど、
実は「なんだろうこれ…」と胸の内でモヤモヤしたまま、言われた通りに歌っている子が
教室に必ずいます。
だからこそ、音楽の授業で歌詞の背景を丁寧に掘り下げる作業が大切になるのではと思うのです。
それは単に音楽の表現力を高めるだけでなく、子どもたちの「国語の読解力」や「想像力」を育てる素晴らしい機会にもつながっていくはずです。

歌詞に隠されたストーリー

言葉をそのまま追うと矛盾しているように見えますが、
行間には次のような素敵な背景が隠されています。
    • 出会う前の背景: 毎日同じ通学路を通っていたのに、クラスが違ったから
      お互いの存在に気づいていなかった。
    • 新しく生まれた関係: クラス替えで同じ教室になり、初めて言葉を交わした。
    • 今日からの約束: 「今まで知らなかったけれど、今日からは色々な時間を
      一緒に過ごして、友だちになろうね!」という期待。

大人になってから「あ、こういう意味だったんだ!」と突然思い出して検索する方も非常に多い、スルメのように噛めば噛むほど味が出る歌詞です。

歌う時期に合わせて変える!子どもたちへの「問いかけ」アイデア

教科書の掲載順が変わった今、授業で扱う時期によって子どもたちへの声掛け(アプローチ)を
変えるのがおすすめです。
1. 春(4月の新学期)に歌う場合
クラス替え直後の「これからのワクワク感」を引き出すアプローチが効果的です。
    • 問いかけの例: 「同じ学校だったのに、今年初めて同じクラスになって
      『こんな面白い子いたんだ!』って驚いたお友だちはいる?」
    • 表現のゴール: これから始まる1年間の学校生活への期待感を、
      明るく弾むような声で表現します。

2. 冬(学期末・3学期)に歌う場合
1年間一緒に過ごしてきた「思い出の振り返り」としてアプローチします。
  • 問いかけの例: 「春に出会ったばかりの頃の自分たちを思い出してみて。
    この1年間で、
    みんなとどんな『いろんな時』を一緒に過ごしてきたかな?」
  • 表現のゴール: 「わらうとき」「たべるとき」「くやしいとき」といった
    歌詞ひとつひとつに具体的な思い出を重ね合わせ、一音一音を噛み締めるような
    温かいレガートで歌い上げます。

現場で使える合唱・伴奏のコツ

『友だち』は手話ソングとしても広く親しまれており、特別な行事だけでなく、
日常の音楽の授業でも子どもたちの心を一つにしやすい楽曲です。
  • 言葉の頭を大切に: 歌い出しの「き(みのこと)」「し(らなかったよ)」の、
    言葉の頭の子音を少し意識して発音すると、言葉のメッセージ性が前に出てきます。
  • 伴奏は寄り添うスタンスで: ピアノ伴奏は決してドラマチックに弾きすぎず、
    子どもたちの素直な歌声にそっと寄り添うような優しくシンプルなタッチを意識すると、
    曲本来の
    ピュアな魅力が引き立ちます。

タイムリーに今、学校で習っているよという方からのコメントもありましたが
何年も経って、すごく懐かしくなって、突然思い出して検索したら
この曲にまた出会えた!というコメントもたくさんたくさんいただきました。

歌っていた時、自分は幼すぎて意味がわからなかったけれど
大人になってはじめて、意味がわかるようになりました!というお話
そんな気持ちを打ち明けてもらえたことも、とてもうれしかったです。

3年生でわかること、出来ることだけを求めてしまうと
余裕がなくなったり、たくさんのことを伝えなくちゃいけないような
焦りのようなものも感じられることもあるかもしれません。

その時にはわからなくても、いつか成長して大人になってから、
それからようやくわかることってたくさんあったりしますよね。
ふと思い出して、YouTubeで検索してみたりして、
あの時わからなかったけど、今ならわかるよって
そういうコメントたくさんいただいています。

そんなふうにコメントをいただける私って、とても幸せ者だなって思うのと同時に
3年生の時に、この曲を一緒に学んだクラスメイトや
教えてくださった先生方にも、大人になっても忘れないでいて、ちゃんと思い出して
教科書にあったこの曲のこと覚えているよって、そういう方達がたくさんいること
お伝えしたいなと思いました!

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