4年生音楽の、共通教材に「まきばの朝」があります。
この曲は1932年(昭和7年)に初おひろめとなったということで、
実際に創作されたのは、それより少し前のこととなります。
だいたい100年前、という感じですね!
そして、この歌詞に描かれた風景は、福島県の岩瀬牧場がモデルになっている
と言われています。
岩瀬牧場は、日本で初めての西欧スタイルの牧場ですので、
描かれている風景も、まるでヨーロッパのどこかの国みたい!な情景なんじゃないかな
と思いながら、動画に合う、歌詞が描いている内容に合う画像を選びました。
ヨーロッパのどこかの国のようで、早朝の牧場の風景、ということで
どんなふうに表現しようかなと考えました。
歌詞のどこからわかるかというと
「まきばの朝のきりの海」
これは、海のことを歌っているのではなくて、
一面にたちこめたきりが、ばーっと広がっていて
その広がりの大きさを
(まるで)きりの海(みたいにひろがっている)
という形で表現しています。

2番と3番の歌詞の中で、早朝だっていうことがわかるのは
どこの部分?

2番は、「もう起き出した小屋小屋の」のところかな!

3番は、「今さしのぼる 日のかげに」のところだと思う!
細かい日本語のニュアンスは、現代の私たちの言葉と少し違うのですが、
早朝の風景を、このようにいろんな形で表しています。
ところで、楽譜の1番最初のところに
曲のテンポが表示されています。
メトロノームで確認してみて欲しいのですが、
四分音符が130くらいって、結構はやいんですけど
この曲を、アップテンポで演奏すると
めちゃくちゃ新鮮な感じがしますよ!
私が演奏動画を出す前は、
まきばの朝って、牧歌的なイメージが強かったので
ゆったりした演奏を数多く聴いてきました。
タイトルが、まきばの朝だし。。。
牧歌的とは、
のどかで穏やかな、田園風景や農村の生活を連想させる雰囲気、
または、自然と調和した生活を表す言葉
という感じになります。
だから、のどかなイメージを持つときに、
テンポがゆっくりになってきがちかもしれません。
でも、作曲の船林 栄吉さんは、130くらいで歌ってね!
という指示を楽譜のところに書かれているということは、
ゆったりのどか、というよりも
早朝の風景を、アクティブに元気に歌ってください、
というメッセージを
130くらいで歌ってね、という中に、こめていらっしゃるのだと思いました。
それで実際、130くらいのテンポで伴奏を弾いてみたら
めちゃくちゃ速くて、曲のイメージがガラリと変わりました。
そして、ゆったりのどかな牧場、というよりは
とにかく元気で楽しくて、という音楽に変化しました。
100年前に作られたということですが、
日本で初めての、西欧式の牧場の風景を曲にしていて、
目にするもの全てが新しくて新鮮でおしゃれで、みたいな感じ、
たぶん、最先端!て感じだったのかなって
そんなふうに思いました。

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